アオイブリューイング定番ビール用の新ラベルデザインの紹介シリーズで、第2回目は賎機IPA(シズハタ アイ・ピー・エイ)の浮世絵風アートについてご紹介します。
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ホッピーなアメリカのウエストコーストやへージーなIPAの流行りと違う方向にして、Aoi Brewing(Instagram: @aoibrewing)のIPAは元祖のイングリッシュアイ・ピー・エイの麦芽とホップのバランスが良い味をずっと守っています。ラベルはアオイ社長の希望で醸造所の裏庭とも言える「賤機山」をフィーチャーしています。
街中の山
賤機山(しずはたやま)は、静岡市葵区にある標高171メートル山です。約8キロぐらいのハイキングコースもあり、徳川と今川と関係深い浅間神社と臨済寺もあり、山中には賤機山古墳もあります。「シズオカ」の「シズ」の由来といわれます。
(source: https://ja.wikipedia.org/wiki/賤機山 )
賎機IPAのアートワーク
賤機山があまりにも長いので、どの辺を描くか悩みました。最初は、浅間ゴールデンエールのアートに浅間神社を入れたので、繋げっていくの意味で臨済寺周辺にしようと 思っていました。でも納得する絵にならくて、その時またアオイ社長に面白い浮世絵を提案しました。
参考にした浮世絵名作
保永堂版『東海道五拾三次之内・府中』歌川広重
Fuchū: Tōkaidō Gojūsan-tsugi no uchi (Hōeidō edition)
(source: Ukiyo-e.org https://ukiyo-e.org/image/mfa/sc226540 )
歌川広重の保永堂版『東海道五拾三次之内・府中』には山を背景に人が安倍川を渡っています。その山は賤機山との説もあり、徳願寺山だという説もあります。どちらかわかりませんが、とても良いショットですね。
ビールラベルの隠しもの
他のラベルと同じように、ただの江戸時代風景をしたくなかったです。川沿いに描いてあるものから、現在だとどの辺りと思いますか?
浅間ゴールデンエールに比べて人は少ないですが、アオイの男をちゃんとアップで入れました!また、白いTシャツの男はどこの店が好きでしょうか?シャツにヒントがあります。
個人的にビール大好きな女として、最近日本にも増え続けるIPAを楽しんでいる人は”ビール女子”にしました。😉
安倍川といえば、花火でしょ!
「大スターマイン!!!」
静岡人はこの言葉をいう時、笑顔で言葉を伸ばして言うしかないですね。通常7月の第3土曜日に開催する「安倍川花火大会」は2時間で1万発する夏の大イベントの一つ。驚いたのは、その「大ーースターーーマイーーン」をいう岸好子アナウンサーは1988年からずっと担当しています。2022年の今年にも、台風やコロナで延期となって、5年ぶり開催となった大会にも担当しました!
安倍川花火大会は綺麗さとまつり騒ぎのためだけではないですけどね。
個人から大企業まで花火スポンサーは可能で、メッセージ付きの花火があり、人への感謝がいっぱいある花火大会です。安倍川花火大会は犠牲になった方々の慰霊と戦後の復興のため、1953年から開催されるようになりました。(1945年6月19日から20日にかけての静岡大空襲で、2000人以上の犠牲者が出ました。亡くなった方は、安倍川の河原で荼毘に付されたのだそうです。)
安倍川販売大会について、面白い大会アナウンサーたちとのインタビューを見つけました。
時間があったら見てください。https://estlinks.co.jp/miteco/life/11111/
一富士、二鷹、三茄子
これにも初夢のラッキーアイテムが載っています。見つかるでしょうか?(イマイチな写真ですみません。)
*誰も知っている初夢に対することわざ「一富士、二鷹、三茄子」も3つの定番ラベルに登場しています。それぞれのアートに一つを入れています。3本を並べる時にきっといい夢を見るでしょう。
さらにラベルアートを詳しく紹介:
Sengen Golden Ale (浅間ゴールデンエール)ブログで紹介
Sunpu Alt(駿府アルト)ブログで紹介
Hirono Momo Ale (広野ももエール)ブログで紹介
その他のラベルデザインも portfolio ページ にもみられます。